
開業をこころざした30代後半に、皮膚科治療を習得したいとの思いから、春日部市立病院皮膚科で研修し、開業と並行して皮膚科外来を50歳まで担当しました。
実際のところ、大学病院の小児科にいたときは、とびひもうまく治せず、外用薬は、アンダーム軟膏とリンデロンVG軟膏しか使った事がありませんでした。
皮膚科で研修後は、病気、症状の程度によりステロイド軟膏の強弱の使い分けができるようになり、ステロイド軟膏以外にもさまざまな軟膏があることを知りました。
当院では、看護師が実際に患者さんに処置することで、患者さんに処置の仕方をていねいに指導します。
アトピー性皮膚炎
患者さんの症状により、ステロイド軟膏の強さを加減します。
軽症では、保湿剤を主に使います。乳幼児では、食物アレルギーが合併することもあるので、血液検査を行ったうえで治療します。
水虫
皮膚を一部採取し、患者さんにも顕微鏡で水虫の原因の白癬菌を見せています。
とびひ
原因は、主にブドウ球菌です。抗生物質の軟膏をつけたあと、
亜鉛華軟膏をのばした布を貼って処置することで、とびひの治りが格段に良くなります。
治りにくい湿疹
とびひと同じように、ステロイド軟膏をつけたあと、亜鉛華軟膏をのばした布を貼って処置することで、早く治ります。